17-18 AW メンズコレクション 「レイヤードスタイル 3」
ライナーコートを使ったレイヤードを紹介していきたいと思います。
取り外しができるコートのインナーの事をライナーと言います。
このライナーをあえてアウターとする着こなしが
去年の秋冬はレディースですごく流行っていましたよね。
MBさんのメルマガのFFMB(ファスト ファッション マスト バイ)のコーナーでも
GUのキルティングのライナーコートが紹介されていました。
古着屋さんでもM65のライナーがたくさん陳列されていたのを
見かけた方も多いと思います。
そんなライナーコートを本来の使い方
インナーとして使ったレイヤードです。
「ライナーコート + 」
左「ヨシオクボ(yoshiokubo)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/27770/487047
中「ジーゼニア(Z ZEGNA)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28253/485775
右「ネーム(Name.)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/29757/514892
「ライナーコート」 + MA1、+ ジャケット、+ ジップアップGジャンという着こなしです。
本来であればインナーダウンやダウンベストのような
アイテムを使って外からはインナーがほとんど見えないような
着こなしになっていたと思います。
そこをあえて
「着丈の短いアウター」+「着丈の長いライナー」というレイヤードになっています。
色はアウターとライナーでなるべく同じ色、同系色を使って
不自然な印象にならないように着こなしています。
この着こなしの効果としては<強制的にYラインシルエット>
<延命措置><体型難隠し><防寒対策>ですかね。
3つのアウター(MA1、ジャケット、Gジャン)を着こなす場合
もちろんそのアイテムによるでしょうけど(ビッグサイズの場合とか)
大体IラインシルエットかAラインシルエットで着こなすのが多いかと思います。
冬場は寒いのでストールを巻いたり、インナーに着込んだりして
シルエットが少し中途半端になりがちです。
そこをこの着丈の長いライナーを使うことによって
強制的にYラインシルエットを作ることができます。
パンツの裾をダボつかせないようにすれば簡単に
綺麗なシルエットになります。
体型難も隠してくれますしお気に入りのアウターを
真冬にも使うことができるようになります。
ただ ”あえて” という着こなしなので差別化にはいいですけど
不自然な印象にならないように注意が必要ですよね。
ドレスとカジュアルのバランスを考えると
こういう着こなしがいいですかね。
左「ジーゼニア(Z ZEGNA)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28253/485757
右「オーエーエムシー(OAMC)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28567/492208
なるべくモノトーンにして
インナーのライナーとパンツの色を合わせて
上下の境界線をわからなくする着こなしの方が上の3つのルックよりも
自然な印象に見えますかね。
タートルネックも使って視線を誘導していますね。
ライナーを使った着こなしは差別化を考えるとすごく面白いですけど
不自然な印象にならないように気をつけないとですね。
「OAMC」のルックは着丈の長いアウターを使ってましたね、すみません。
最後に番外編というかライナーコートではないですけど
「着丈の短いアウター」+「着丈の長いインナー」のレイヤードです。
「エンジニアドガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28724/494588
カジュアルライクなキルティングのライナーコートではなく
ガウン風のコートをインナーに使っています。
その他のアイテムもドレスライクなものを選んでいますね。
素敵な差別化コーデになっていると思います。