17-18 AW メンズコレクション 「セットアップ」
ジャケットとスラックスを使ったセットアップを
見ていきましょう。
左 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28381/488659
中 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28381/488657
右 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28381/488694
「ルイ・ヴィトン」と「シュプリーム」のコラボレーションが
話題となった今回のコレクション。
ラグジュアリーストリートな着こなしがたくさんあります。
セットアップの着こなしの方も
ジャケット、シャツ、スラックスとドレスアイテムを使いつつ
ルーズなシルエット、ギークな着こなし、スニーカー、バッグ、小物などで
ドレスとカジュアルのバランスを取っています。
*画像
「左(カジュアルライク) ← 中 → (ドレスライク)右」って感じですかね。
黒の細身のセットアップだとジャケットとスラックスがドレスアイテムなので
インナーと靴、小物などでカジュアルにバランスを取れば
簡単におしゃれに着こなすことができますよね。
100%ドレスのスーツスタイルから
30%カジュアルにしていく着こなしですね。
ただこの「ルイ・ヴィトン」の着こなしのように
ワイドというかルーズなサイズのダボつき気味スラックスだと
学生のような印象になってしまいます。
しかも白スニーカーですし。
なのでセットアップの色をブラウンにしたり
艶のある素材をセットアップに使ったり
艶々のパジャマシャツやバンドカラーシャツを使ったり
帽子、バッグ、レザーロングベルトなどでその印象を払拭しています。
個人的にすごく好きな着こなしなんですけど
実は着こなすのが難しそうだなと思っています。
腰位置がもろバレですし
ダボつき気味の裾に白スニーカーですからね、、、
黒のオペラシューズとかだと良さそうですよね。
先端の印象恐るべしです。
左 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28380/488562
中 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28380/488572
右 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28380/488602
「ルイ・ヴィトン」のルックと違うところは
ロングシャツとテーパードスラックス、黒の革靴を使っています。
裾はダボつかせていません。
ダボつかせないように左のルックは何回かロールアップをしてます。
印象を整える役割を持つボトムスをドレスライクに整えていますね。
そしてトップスはロングシャツを使って大胆にシルエットを崩しています。
ちなみにジャケットの裏側は
こんな感じになっています。
こういうデザインとシルエットでバランスを取っているんですね。
ジャケット、シャツ、スラックスと同じアイテムを使っているんですけど
「ルイ・ヴィトン」のルックと印象が全然違いますよね。
「ヨウジヤマモト」のセットアップはまだまだこんなルックもあります。
左 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28380/488588
中 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28380/488586
右 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28380/488584
ジャケットに素敵なデザインが入っていて
シャツ襟もユニークな形になっています。
このルックもトップスはルーズなシルエットですけど
ボトムスはダボつかせることなく整えていますね。
<ギークトレンド>
シャツを後ろにずらして着たり、中途半端にタックインしたり
「脱地味」「差別化」を狙った着こなしのトレンド。
ここでちょっと脱線して
片方の裾だけタックインした画像をどうぞ。
6分割なので画像が小さくなってます。すみません。
左上「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/29376/507054
中上「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28381/488657
右上「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28380/488562
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28423/489651
中下「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/29376/507067
右下「コム・デ・ギャルソン オム プリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28415/489446
シャツの裾を片方だけタックインする着こなしって
難しいなと思っていたので画像を集めてみました。
人それぞれ色々感じ方は違うと思うんですけど
個人的には画像の上段よりも下段がいい感じだなと思っています。
上段はちょっとだらしない印象が強くなってしまっているかなと思います。
あまりに目立ってしまうと腰位置がバレてしまいますし
ちょっと不自然な印象かなと。
下段は出している片方の裾がセットアップと同系色になっていたり
ジャケットに沿うようにしていたりと
悪目立ちすることなく自然な印象に見えるかなと思います。
見える面積だったり、色の合わせ方が重要なんだと思います。
「差別化」の着こなしですけど
その中で差をつけられるかもしれないですね。
左 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28239/485056
中 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28239/485052
右 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28239/485074
「ニールバレット」のセットアップはスポーティーなデザインになっています。
左のルックはスラックスに大胆な側章入りデザイン。
トップスはダブルのジャケットに白のストライプシャツと
ドレスアイテムを使いつつルーズなシルエットにしてバランスを取っています。
中のルックは黒の細身のセットアップになっています。
パンツはジョガースラックスになっています。
ビビッドな黄色のスポーティーなインナーに
ニットキャップにリュックを使ってカジュアルにバランスを取っています。
右のルックもジョガースラックスになっていますね。
総柄のセットアップですけど控え目なデザインになっています。
首元が寂しくならないようにインナーはモックネックにして
黒のクロシェットを使っていますね。
3ルックともドレスとカジュアルのバランスが
すごく綺麗にとれていると思います。
カジュアルにバランスをとる要素として
側章デザイン、シルエット、色、柄、小物を
うまくミックスしているなと思います。
「ヴァレンティノ(VALENTINO)」
左 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28207/488072
左中 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28207/488045
右中 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28207/488056
右 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28207/488079
「ヴァレンティノ」のセットアップです。
カジュアル要素としてキャップ、スニーカー、
セットアップ、インナーの色、柄を使っています。
なのでシルエットは細身にしてキッチリと着こなしています。
片方の裾だけを出すようなギークな着こなしはしていません。
各ブランド[デザイン、シルエット、カラー(素材)]の
ドレスとカジュアルのバランスの取り方に特徴があって面白いですよね。
MBロジックに感謝感謝ですね。
どんどん行きましょう。
左 「フェンディ(FENDI)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28283/486504
左中 「フェンディ(FENDI)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28283/486510
右中 「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI Alexandre Mattiussi)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28430/490031
右「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI Alexandre Mattiussi)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28430/490031
「ニールバレット」「ヴァレンティノ」のルックにもありましたけど
インナーの色でカジュアルにバランスを取っています。
ピンクは秋冬も流行りそうですね。ビビッドな黄色も素敵です。
あとハーフジップのインナーもよく見掛ける気がします。
左「カズユキ クマガイ(KAZUYUKI KUMAGAI)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/29143/501511
中「ディオールオム(DIOR HOMME)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28428/489747
右「コム・デ・ギャルソン オム プリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28415/489469
ジャケットに付いているアクセサリーの事ではなく
”スラックス”についてです。
「ヨウジヤマモト」のルックもそうでしたけど
”ワイドテーパードスラックス”が気になりました。
カジュアル要素をどう採り入れるのかという時に
色柄物が苦手な人には採り入れやすいアイテムだと思います。
シルエットを崩しすぎることなくスタイルも良く見せることができますしね。
ワイドテーパードスラックス注目です。
左「コス(COS)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31104/534658
右「ジル・サンダー(JIL SANDER)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28287/486622
外からボタンが見えないデザインの比翼ジャケット。
よりドレスなデザインになっていますね。
「コス」はジャケットの着丈を短くしてワイドスラックスを
合わせています。
逆に「ジル・サンダー」は着丈の長いジャケットに
アンクル丈の細身スラックスを合わせています。
ミニマルなルックですけど印象が全然違って面白いですよね。
「アンダーカバー(UNDERCOVER)」
左 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/29000/499221
右 https://s.fashion-press.net/collections/gallery/29000/499220
タートルネックとチルデンニットのレイヤード。
このレイヤードをしている人を見掛けないので差別化に良さそうですね。
これタートルネックの色を合わせると一体感がでて
綺麗なレイヤードになりそうですよね。
タートルネックの色を左のルックはチルデンニットの赤、
右のルックはタートルネックの色をグレーにしたら、、、
うん、良さそうですね。
セットアップの着こなしにサスペンダーを使ったり
ニットをタックインしたりアンクル丈だったり
素敵なバランス感覚ですね。
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28423/489645
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28254/491372
「ベルルッティ」はニット素材ですかね。
「エルメス」はベロア素材。
素材が違うので今まで見てきたルックとは印象が違いますよね。
こういう形で差別化を狙うパターンも良いですね。
左「メゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YUSUHIRO)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28123/483199
右「ディーゼル ブラック ゴールド(DIESEL BLACK GOLD)」
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28233/484825
ノーカラージャケットにオーバーオールを合わせた「ミハラヤスヒロ」
ノーカラージャケットにテーパードスラックスの「ディーゼル」
ちょっとしたデザインの違い、合わせ方が面白いですよね。
長くなったのでこの辺で終わりまーす。(笑)