DRIES VAN NOTEN (ドリス ヴァン ノッテン) 2018 SS メンズコレクション
ベルギーのブランド「ドリス ヴァン ノッテン」
デザイナー / ドリス ヴァン ノッテン
2018年の春夏メンズコレクションが発表されました。
2017年の春夏メンズコレクションからどのような変化があったのか
画像を交えて見ていきましょう。
先にカラー(素材)の話をしたいと思います。
17SSは
18SSは
「トップス」
「18SSはジャケットにスラックスを使ったセットアップのルックがない!?」
「その代わりあのアイテムが・・・」
<17SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/429980
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430002
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430000
<18SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544299
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544318
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544309
18SSはジャケットにスラックスを使ったセットアップがありません。
(ジャケットにショートパンツのセットアップはあります)
セットアップはないですが
艶のある着丈の長いジャケットが多く使われています。
太ももの辺りまで着丈があるので相当長いですよね。
17SSでジャケットが使われたルック
- 全部で5ルックあります。
- その内シングルは1ルック。ダブルは4ルック。
18SSでジャケットが使われたルック
- 全部で12ルックあります。
- 全てシングルのジャケットが使われています。ダブルはなし。
- 全てのジャケットの着丈が長いわけではないですからね。
「17SSで使われていた柄物ブルゾン。18SSでは・・・」
<17SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/429986
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/429994
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430011
<18SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544338
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544331
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544315
18SSでは柄物スイングトップが多く使われています。
柄物ブルゾンは1ルックしか使われていません。
同じ柄物アウターですがスイングトップには襟が付いているので
ドレスライクな印象になっています。
「ボトムス」
「17SSで多くのルックに使われたワイドパンツ。18SSでは使われ・・・!?」
<17SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430006
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430022
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430005
<18SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544335
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544302
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544349
先程のセットアップの着こなしでもそうでしたが
17SSはワイドパンツが多く使われていました。
が、18SSではほぼ使われていません。
18SSの中で1番ワイドなパンツは
<18SS>の真ん中のルックになります。
これをワイドと表現するのは微妙ですね。
裾をダボつかせる位のワイドパンツがなくなり
ほとんどがテーパードパンツ又は細身のパンツへと変化しています。
裾をダボつかせる着こなしもありません。
「ショートパンツの丈が・・・」
<17SS>
上段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/429988
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/429993
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/429997
下段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430028
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430032
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430034
<18SS>
上段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544296
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544298
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544325
下段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544336
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544348
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544346
17SSは裾幅広めのショートパンツでしたが
18SSは・・・・・短すぎる!!
太ももが半分以上出てます。
17SSでも短いショートパンツのルックはあるんですけど
ロールアップして短くしているんですよね。(2ルックほど)
17SSショートパンツのルック
- 全23ルック(短い丈 2ルック / ハーフ丈 21ルック)
18SSショートパンツのルック
- 全25ルック(短い丈 18ルック / ハーフ丈 7ルック)
短い丈のショートパンツのルックが激増しています。
女性なら大歓迎ですけど。
男でこの短い丈は・・・。う~ん。
「小物」
「ドリス ヴァン ノッテンのショートパンツのルックといえばのアイテムに変化が」
上段<17SS>
下段<18SS>
上段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430029
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/429999
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430010
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24748/430014
下段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544308
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544342
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544298
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544332
「ドリス ヴァン ノッテン」のショートパンツのルックといえば
ソックスとブーツ。
17SSのラインソックスに紐ありブーツから
18SSは無地のソックスにサイドゴアブーツへと変化しています。
17SSの全59ルックほぼ全てに
足元(サンダル、短靴、ブーツ)は ”黒” が使われています。
18SSも全59ルックあるんですが
足元に黒が使われいるルックは大体15ルック位ですかね。
17SSはほぼ全て→18SSは全体の25%位に減少。
余計なデザインを取っ払ってドレスライクにしています。
MBロジックを学んでいる者からすると
ショートパンツは脚がどれだけ露出しているか
肌の部分が長ければ長いほど脚長に見えるので
インビジブルソックスにオペラシューズや
エスパドリーユなどを合わせます。
なのでソックスにブーツを合わせる着こなしは新鮮ですよね。
「17SS、17-18AWでは使われていませんでしたが・・・。18SSで登場!!」
<18SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544305
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544350
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544309
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544352
"ウォレットチェーン"
パンツだけではなくアウターにも使われていますね。
あまり派手になりすぎないように細いチェーンが使われています。
「過度に目立たせない小物使い」
<18SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544302
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544316
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544310
「ドリス ヴァン ノッテン」の小物使いは過度に目立たせない。
ウォレットチェーンでもそうでした。
そしてこちらの画像の
同色同素材のネクタイにベルトもそうです。
同色同素材にすることでドレスライクでありながら
「脱地味」「装飾性」を実現しています。
ネクタイピンもさりげなくて良いですね。
「サングラスは・・・」
<18SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544314
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544324
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544318
サングラスは薄い色の丸フレーム。
そういえばMBさんもアヤメの丸メガネかけてましたね。
「着こなし」
「ロングコートのベルトは・・・」
<18SS>
左から時計回り
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544323
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544297
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544334
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544344
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544311
ロングコートのベルトは
上段の真ん中のルックのようにキッチリと着こなすのではなく
ベルトを巻いて少しはだける着こなしになっています。
17SSではなかった着こなしです。
「パンツの裾」
17SSではパンツの裾をたっぷりダボつかせる着こなしをしていましたが
17-18AWからの流れでこの18SSも
パンツの裾はダボつかせないように着こなしています。
「17-18AWからのデザインの流れ」
「肩」
左<17-18AW>
右<18SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28412/489154
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544338
角ばったショルダーのボックスシルエット。
ちょっと不自然な印象ですよね。
左<17-18AW>
右<18SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28412/489204
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31681/544349
肩から腕にかけての刺繍柄。
「装飾性」を意識したデザインになっています。
「最後にゆる~く」
17SSから17-18AW、そして18SSとやってまいりました。
流れはこんな感じですかね。
- デザイン / ドレスライク
- シルエット / ドレスライク
- カラー / カジュアルライク
- 素材 / ドレスライク
MBさんが仰っているようにトレンドが
「ドレス」に向かっているんだなという印象です。
- ジャケットのルックが増えた
- ブルゾン→襟が付いているスイングトップ
- ワイドパンツ→テーパードパンツ
- 紐ありブーツ→サイドゴアブーツ
- パッチリペア加工デニム→リジッドデニム+刺繍、アイスウォッシュ
- 艶のある素材が増えた
ドレスに寄せているので
ドレスカラーのモノトーンをあまり使わずアースカラーを多く使ったり
柄×柄×柄ミックスの着こなしであったり
小物を使った着こなしであったり
でカジュアルにバランスを取っているんだと思います。
小物を使った着こなしは印象的でした。
同色同素材のネクタイやベルト
細いウォレットチェーン
”目立たせる”のではなく、”全体に馴染ませる”ことで
「脱地味」「装飾性」を実現しているところが良かったですね。