DIOR HOMME (ディオール オム) 2018 SS メンズコレクション
フランスのブランド「ディオール オム」
デザイナー / クリス ヴァン アッシュ
「腰周りのユニークなデザイン」
分解と再構築という言葉がピッタリ
<2018SS>
左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544408
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544474
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544421
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544462
左の2つのルックはジャケットを腰巻きしているように見えますが
これ”袖だけ”なんだそうです。(笑)
”腰巻き専用小物”このアイデアいいですね。
”肩掛け”っぽくしてもいいかもですね。
アクセサリーのような小物を使うのもいいですけど
こういうドレス素材の小物も良いですよね。
特にロングベルトが苦手な方には良さそうですね。
春夏は使うアイテム数が少なくなるので重宝しそうな予感。
袖だけだから・・・、いや高いか。
こういうユーモアとセンスがあるアイテムを
MBアイテムで作ってほしいなー。
そして右の2つのルックはジャケットのウエスト部分を
スラックスにドッキングさせているアイテムです。
これかなりバリエーションがありまして
スラックスの他にもショートパンツ、シャツ、
ニット、ポロシャツと数多くのアイテムに
ドッキングしております。
「んっ!?」っとなるこのデザイン
この後もどんどん出てきますよ。
「ディオール オム」2018 SS コレクションです。(急になんだ⁉)
ユニークなデザインのルックからスタートしてみました。
カラーの話を先にしておきます。
モノトーン、ビビッドな赤、ボルドー、ベージュ、サックスブルー
となっています。
先程のルックにほとんど使われていますね。
ワイドパンツも多く使われています。
そしてあのパンツも・・・。(期待はしないで下さい)
2017SS、2017AWの画像も交えながら見ていきましょう。
「セットアップ ①」
テーラードジャケット × スラックス
上段<2017SS>
下段<2018SS>
上段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/424978
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/424974
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/424986
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425043
下段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544406
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544418
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544425
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544471
セットアップのルックの数でいうと
2017SSは18ルック→2018SSは7ルックに減っています。
ダブルのジャケットを使ったセットアップが
2017SSは0ルック→2018SSは1ルック使われています。
2017SSのセットアップはハーネスを組み合わせていたり
サンバイザーやバッジ、ドカンとワイドなパンツであったり
穴が開いていたりと派手なセットアップが多くありました。
それに対して2018SSは落ち着いた印象です。
側章デザインなんかは2017SSから継続しているんですが
2017SSは色を使った側章デザイン(上段左から2番目)
2018SSはモノトーンのテキスト柄の側章デザイン(下段左から2番目)
になり落ち着いた印象です。(インナーのシャツの柄の影響もあると思いますが笑)
小物も細いストールを使ってドレスライクな印象に。
2017SSはとにかく色々な種類のセットアップがたくさんありました。
<2017SS>
上段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425022
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425035
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425017
下段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425013
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425046
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425041
簡単に言うと派手なセットアップが多かったですね。
2018SSもないわけではありません。
1ルックあります。
<2018SS>
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544427
2017SSと同様に総柄のセットアップはあるんですが
2018SSの総柄のセットアップは細いストールを使って
ドレスライクな印象になっています。
「セットアップ ②」
ノースリーブジャケット × スラックス
上段<2017SS>
下段<2018SS>
上段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/424977
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425045
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425005
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425009
下段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544414
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544467
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544429
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544473
デザイン的には先程のテーラードジャケットを使った
セットアップと同様に落ち着いた印象ですね。
シルエットは2017SSと比べてジャケットの着丈が短くなり
ウエストの絞りを強くしてワイドパンツと合わせることで
Aラインシルエットを意識した着こなしになっていますね。
そしてノースリーブの着こなしにも変化があります。
2017SSはインナーのシャツやカットソーも徹底して
ノースリーブなものを合わせていたんですが
2018SSはインナーの半袖にノースリーブを合わせた
レイヤードの着こなしに変化しています。
インナーの半袖は必ず袖をロールアップしています。
2018SSのレイヤードは個人的に少しカジュアルな印象です。
ん~袖が見えない方が格好いいかな~。
「着こなし」
ノースリーブアイテムを使った着こなしの変化
上段<2017SS>
下段<2018SS>
上段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425039
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425016
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425027
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425036
下段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544465
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544438
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544442
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544455
2017SSのトップスはノースリーブシャツ、カットソー
だけという着こなしでした。
2018SSはノースリーブニット × 半袖シャツという
着こなしに変化しています。
アイテム数が多いほど「脱地味」に繋がる着こなしです。
靴が白ベースのスニーカーなのでカジュアルライクな印象になっていますね。
ストリート感強めな印象といいますか
なのでレザーのオペラシューズとかだとバランスが良くなりそうです。
MBさんのメルマガでも格好いい着こなしがありましたよね。
というよりMBさんの着こなしの方が素敵でした。小物使い含めて。
「小物①」
アクセサリー
小物といえば先程から気になっていた方も多いと思いますが
手首に巻いてるリボンですね。
多くのルックにこのリボンは使われています。
個人的にこのリボンは気になります。
でも悪目立ちしちゃいますかね!?
今度試してみます。
「ディオール オム」のアクセサリーの付け方は
”重ね付け”になっています。
実はリボンもブレスレットとの重ね付けになっています。
そして首元も
<2018SS>
上から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544410
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544464
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544431
手首同様に首元も長さの違うネックレスを重ね付けしています。
短い方のネックレスの付け方はすごい参考になります。
襟と襟の間だけネックレスをちょこっと見せるのはいいですねー。
「ショートパンツ」
あまり期待しないで下さい。
<2018SS>
上段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544436
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544415
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544432
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544447
下段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544460
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544409
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544472
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544470
これは短すぎですよね・・・。
昔のサッカー選手のパンツ位短いですからね。(プラティニ、ジーコ、etc.)
ショートパンツのルック
2017SSは0ルック→2018SSは13ルック登場しています。
0→13なので急増してます。(全部短いんですけどね…)
ワイドパンツのルックも増えています。
2017SSは11ルック→2018SSは15ルック
2018SSのパンツのシルエットはキッチリと分けられている感じです。
2018SSの全46ルックの内訳
- ショートパンツ/13ルック
- ワイドパンツ/15ルック
- 細身のパンツ/18ルック
「小物②」
2017SSからの靴の変化
<2017SS>
左上から時計回り
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425052
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425049
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425051
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425050
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425053
<2018SS>
左から時計回り
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544449
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544451
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544477
2017SSはブーツや短靴とレザーシューズがあり
スニーカーは黒のアッパーに白のソールとモノトーンベース
アッパー部分は低くおさえられ、つま先も細いデザインでした。
2018SSはレザーシューズを使っていません。
黒の超ハイカットスニーカーに
白ベースのややシルエット大きめのスニーカーが使われています。
2017SSからカジュアルライクになった印象ですね。
2018SSの全ルックに共通している部分は
ショートパンツには黒の超ハイカットスニーカーが使われています。
フルレングスのパンツには白ベースのスニーカーが使われています。
「小物③」
サングラスの変化
上段<2017SS>
中段<2017AW>
下段<2018SS>
上段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/424983
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425037
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/24448/425028
中段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28428/489752
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28428/489784
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28428/489797
下段左から
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544423
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544466
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544444
こうやって並べるとマトリックスみたいですね。
2017SSはモーフィアス。
2018SSはトリニティ・・・みたいな。(笑)
2017AWの近未来的な雰囲気から
2018SSはスポーティーな感じに変化してますかね。
こう見ていくと2018AWのサングラスの形がどうなるのか気になります。
「2017AWからの流れ」
転写プリント柄
<2017AW>
左から時計回り
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28428/489820
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28428/489818
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28428/489814
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/28428/489813
<2018SS>
左から時計回り
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544419
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544462
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544463
https://s.fashion-press.net/collections/gallery/31683/544461
こういうの転写プリント柄って言うんですかね。
2018SSは色を使ったプリント柄になっていますね。
その分柄の面積は2017AWと比べると小さくなっています。
「最後にゆる~く」
「ディオール オム」2018SS コレクションいかがだったでしょうか。
2017SSと2018SSを比べると
- セットアップのルックが少なくなりましたね。
- そしてショートパンツのルックが急増。ただあの短さは・・・。
- ワイドパンツも増えていましたね。
- 艶のある比翼シャツも使われていました。
- 柄物は大分落ち着いた印象。
- 2017SSでは使われていなかった、テキスト柄が多く使われていました。
小物使いも印象的でしたね。
- ジャケットの袖だけの腰巻き専用アイテム
- 細いストールも素敵でした。レディースライクですけど。
- 手首に巻いたリボン
- 首元のネックレスの重ね付け
差別化の方向性と言っていいのかどうかわからないですけど
- 目立たせる方向性
- 全体に馴染ませる(溶け込ませる)方向性 (同色同素材など)
他にも色々な方向性があるとは思うんですけど
この2つの方向性の使い方がすごく上手かったなという印象です。